ペンの取扱説明とお手入方法


総代理店契約に基づき、正規にイタリア本社工場より出荷されたアウロラ製品には、日本到着時検品済の証として、AURORA JAPAN 株式会社町山の保証書が添付されています。



アウロラのペンをご使用になるために特別の注意は必要ありません。 よくお使いいただくことが、最良のお手入れ方法です。

それぞれのペンの「取扱説明」と「お手入れ方法」に従って、正しくお使いいただければ、アウロラは生涯にわたリ貴方の良きパートナーとなることでしょう。

インクを入れ替える時や長期間使用されなかった時は、インクの代わりに水またはぬるま湯を通して洗浄してください。インクが出ない、かすれるなど万年筆の不具合は、ペン内部が乾燥していたり、インクや紙が詰まっている場合が原因の大半です。万年筆は簡単な洗浄、ボールペンやペンシルはゴミの除去をするなどの処置で直る場合があります。分解や熱湯・洗剤・薬品を使ったり、過度の乾燥をさせることは、決してしないでください。また、眼鏡やアクセサリー洗浄用の超音波洗浄機のご使用は、機械式時計と同様、故障の原因となることがありますのでお控えください。

不具合が改善されなければ、下記をご参照の上、本ページ末尾修理についてに記載の要領で点検・調整・修理をご依頼ください。


【 万 年 筆 】


取扱説明ーピストン式吸入のみのタイプ(88・オプティマなど)
キャップを回して外します。尻軸を時計と反対方向へ止まるまで軽く回し、ペン先をインクに完全に浸します。ペン先をインクに完全に浸したまま、尻軸を時計方向へ止まるまで軽く回し吸入します。初めて使用される場合は、上記の作業を数回繰り返してインクを馴染ませてください。吸入後はペン先をインクから上げ、もう一度尻軸を時計と反対方向へ少し回し、インクを数滴落として尻軸を元の位置に戻します。最後に、ペン先や軸についた余分なインクを乾いた柔らかい布で拭き取ってください。尻軸を回し過ぎると故障の原因となりますのでご注意ください。
アウロラのピストン吸入式タイプの万年筆には、アウロラ独特の「リザーブタンク付ピストン吸入方式」が採用されています。これは、筆記中にインクが切れても尻軸を回してピストンを押し下げることで、自動的にリザーブタンク(予備タンク)からインクが供給される仕組みとなっており、ペン先字幅等により個人差はありますが、A4で1~2枚程度書き続けることができます。



取扱説明ーカートリッジまたはコンバータ(吸入器)が使えるタイプ(アルファ・イプシロンなど)
キャップを外し、首軸部分を押さえ、胴軸部分を左に回して外します。カートリッジまたはコンバーター(吸入器)を首軸に向かって、しっかりとまっすぐに差し込みます。カートリッジの場合は、胴軸を首軸にセットして、しばらくしてから筆記を開始することができます。コンバータの場合は、コンバータ(吸入器)の透明樹脂部分を押さえ、先端のノブを時計と反対方向へ止まるまで回してください。ペン先をインクに完全に浸し、ノブを時計方向へ下の位置まで回すとインクが充填されます。ここでもう一度時計と反対の方向へ回して、1-2滴インクを落としてから、ノブを元の位置に戻してください。最後にペン先や軸に付いた余分なインクを柔らかい布で拭き取ってください。胴軸を首軸にセットし、しばらくしてから筆記を開始することができます。

【万年筆のお手入れ方法】


万年筆は、お使いになる方によって、ペン先の筆記角度がそれぞれ異なるため、ペン先を馴らして、ご自分の書き味にする事が必要です。毎日お使いいただく事が最良のお手入れ方法です。インクを入れ替える時、長時間使われない時は、水またはぬるま湯をインクの代わりに通して洗浄してください。また、紙質によっては、紙片がペン先の間に入り込んでいる場合がありますので、柔らかい布やティシューなどで軽く拭き、紙片を取り除いてください。吸入式万年筆の場合、吸入用のノブは止まったところで十分機能しています。キャップやノブは、閉め過ぎますと、吸入機構やネジ部分などを破損させ、思わぬ故障の原因となります。また、インク漏れなどの原因となる事がありますので、ご注意ください。
万年筆は、一般的に気圧や温度変化、衝撃の影響を受けやすいため、携帯される時は、必ずペン先が上向きになるようにしてください。



メンテナンス画像1

ピストン吸入式の場合:水の中にペン先全体を入れて、万年筆のお尻の部分を回して、何回か水を吸い込ませたり、吐き出させたりして内部を洗います。
内部に微量の水分が残りますが、インクの色や濃度や影響しません。適度な湿り気が必要ですので、無理な乾燥は故障の原因となりますので、お控えください。長期間使用しない場合は水を入れて、湿り気を保っておくことをお勧めします。

眼鏡やアクセサリー洗浄用の超音波洗浄機のご使用は、精密な時計と同様に故障の原因となることがありますのでお控えください。

メンテナンス画像2

カートリッジ式の場合:ペン先とペン先の付いた部分(首軸)を一緒にコップに入れておき、一晩おきます。翌日、流水でペン先を洗い、余分な水気を拭き取ります。
なお、付属のコンバーター(インク吸入器)を使って洗浄する場合は、<ピストン吸入式の場合>をご参照ください。

【ボールペン(油性)】



取扱説明
ツイストノック式(88・オプティマ・アルファなど)のペンは、キャップを時計方向に回せば、芯が出ます。(fig.1)また、時計と反対方向に回すとしんが収納されます。(fig.2))
キャップノック式(イプシロン・スタイルなど)の場合は、ペンの頭を軽く押して芯を出し入れして下さい。
替芯の交換は、キャップを時計と反対方向へいっぱいに回して、外します。(fig.3)古い芯を引き抜いて、新しい芯と交換します。その際、芯をまっすぐに入れ、ペン内部のバネがきちんと昨日するようにして下さい。キャップを元に戻して止まるまで回し、交換が完了します。(fig.4)

【ボールペンのお手入れ方法】

紙質によっては、紙片が溜まりやすく、ボールについたインクの残りと紙片によって、インクのボタ落ちを起こす場合があります。 その場合は、先端の汚れを取り除いてからお使いください。
また、ペン先が水平以上の角度で筆記された場合、先端のボールとチップの隙間から空気が逆流し、筆記が出来なくなる場合があります。最悪な場合、リフィル後端よりインク漏れを起こす要因になりますので十分にご注意ください。

銀製品のお手入れ方法


アウロラの銀製品は、純度の高い銀本来の美しさを出すために、変色防止加工をしていません。 従って、銀本来の性質を保っているため、変色します。また、ペン先部分に使用している樹脂が、インクに最適なエボナイトを使用しグリップ部に銀を使用している製品は、 キャップを長時間締めたままにした場合、エボナイトに含まれる硫黄分の影響を受けて、変色することがあります。
「銀は変色するもの」ですから、輝きを保つためにはお手入れが必要です。純度の高い銀製品は、長時間使用せずに手入れをしなければ、必ず変色します。 お手入れ方法は、毎日お使いいただき、柔らかい布で汚れを軽く拭き取れば、その美しさを保つことが出来、銀本来の風合いになっていきます。
変色した場合は、市販の銀磨きや磨き布で拭いていただければ、輝きを取り戻すことが出来るでしょう。
*液体に浸すタイプの銀磨きは、故障の原因になりますので、ご使用はお止め下さい。
なお、銀製品の性質上、変色によるお取替えはご容赦ください。

修理について


【品質保証】

輸入総代理店契約に基づき、日本国内に於いてイタリア本社工場より正規に輸入されたアウロラ製品は、すべて出荷時および到着時に検査が施されており、AURORA JAPAN 株式会社 町山 による日本国内向けの品質保証書が添付されています。修理・調整・点検などのご相談は、保証書に記載の販売店またはアウロラ正規販売店にて承ります。また、贈り物などの場合も、同様に保証書に記載の販売店へご相談ください。
また、製品の性格上、日本国内で修理できないもの(限定品・金銀製品など)は、イタリア本社工場にて修理しますので、時間を要します。(特定国企業向け特注品を除く)
◇お近くに販売店が無い場合は、弊社にて承ることもできます。
なお、ご来社による修理のご相談等は、お受けいたしかねますので、 問い合わせフォームにてお問い合わせください。


【有効な保証書がある場合】

製品に添付されている、「製品名」「販売店名」および「ご購入日」が明記されている(または、購入を証明できる書類-レシートなど添付されている)保証書に記載されている内容に準じて保証をいたします。取り外しできる店舗シールや製品名・販売店名・購入日の記載のないものは無効となりますのでご注意ください。
なお、保証期間内であっても、自然消耗あるいは人為的な故障(分解・研磨などをしたもの)は、有償となります。有償・無償は弊社にて判断をさせていただきます。
また、販売店の取扱手数料や諸経費が発生した場合は、お客様のご負担となります。
修理期間は、受付順に作業しておりますので、約1カ月程度かかります。 イタリア本社工場へ送る必要がある場合は、事前にお客様のご了承を得て、その時点から約3~4か月かかります。 但し、夏季休暇やクリスマス休暇が間に入る場合は、さらに約1か月かかりますことをご容赦ください。

【保証書が無い場合】および【保証書が有効でない場合】

すべて有償となります。 さらに、取扱手数料として部品代以外に工賃がかかります。(万年筆 工賃¥1.000 ~ ボールペン 工賃¥500 ~)

【海外でご購入された場合】

原則として修理は可能です。但し、取扱手数料が発生いたします。 また、日本国内で未発売の製品など(特定国企業向け特注品を除く)は、イタリア本社工場にて修理しますので、時間を要します。
◇海外企業の特注品と称するものにつきましては、日本市場向けの仕様・製品基準とは異なり、また製品の特定・真偽の判断ができませんので、日本国内では修理・調整などの対応はできかねます。つきましては、ご購入店にて、ご相談ください。

【ご注意】

旧モデルや日本未発売品に関しましては、修理が出来ない場合もございます。 形見等の思い入れがある修理品に関しましては、修理ご依頼時、部品返却希望を販売員にご相談ください。 (部品のみの販売はいたしません。)

特定国の企業向け特注品を世界限定生産品と称し、再販されているものを見かけます。これらのペンは、特注品という性格上、国際市場向けではないため、イタリア本社から公式製品情報がありません。つきましては、修理等のご相談や製品の真偽などの判断は、弊社ではお受けいたしかねますので、ご注意ください。

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